与信情報(2014年)
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譲渡担保が設定されている棚卸資産があれば契約書等で確認し、それに対応する債務を把握します。現地調査の際、担保権者が設置したプレートや立て札などがないか注意して確認します。
外部の倉庫等に保管している棚卸資産については、預り証などを閲覧することで実在性について確認をします。
在庫は可能な限り倉庫や工場など現地調査を行い、実在性について確認します。また、現場の責任者に実地棚卸の方法をヒアリングすることで、その精度の高低を確認することができます。
在庫の単価は、会社所定の評価基準、評価方法に準拠しているか確かめます。一定の方法を用いて行っていればよいのですが、決算期に収益が出るような方法に変更しているようでは問題です。
在庫管理は実地棚卸を行うことで、より正確な残高を把握できます。行っていない場合は、金額の算出方法を確認し合理性を検討する必要があります。
棚卸資産の受払記録を確認し、売上・売掛金、仕入・買掛金の計上との整合性を確かめます。在庫や収支に影響を及ぼすことがあるため、受払管理を適切に行う必要があります。
棚卸資産は特に粉飾が行われやすい勘定といえるので、回転期間分析などを行い、業績平均等と比較することで、予め金額の妥当性について見当を付けた上で調査します。
外貨建て手形の場合は、レートを調べ、実勢レートで換算されているかをチェックします。
不渡手形や期日延長を行っている手形、子会社・関連会社の手形、金額が固定している手形など回収可能性が疑わしい手形は、回収不能見込額および貸倒引当金の算定を行う必要があります。
売掛金と手形を合計して金額が大きい取引先に関しては、取引先別売上表と回収条件を照らし合わせて、金額の妥当性を確認する必要があります。
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