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月次倒産分析レポート(2016年)
■2016年1月度の倒産状況
倒産件数:675件(前年同月比 -6.38%)
負債総額:1,269億2,700万円(前年同月比 -24.47%)
倒産件数は、675件となり、前年同月比で6.3%減少し、2ヵ月ぶりに前年同月を下回っています。1月度の倒産件数としては、1991年(645件)以来、25年ぶりに700件を下回る低水準となりました。金融機関が中小企業のリスケ要請に応じていることに加え、大手輸出企業を中心とした業績拡大に牽引され景気が底上げされていることが要因と考えられます。
負債総額は1,269億2,700万円と前年同月比で24.4%減少し、3カ月ぶりに前年同月を下回っています。1月度としては、過去20年間で最も少ない金額にとどまりました。加えて、平均負債額が1億8,800万円となり、1990年以来、26年ぶりに2億円を下回るなど、1倒産企業当たりの負債額の低下が見られます。
(株式会社東京商工リサーチ調査による)
■2015年12月度の倒産状況
倒産件数:699件(前年同月比 +1.89%)
負債総額:3,853億5,300万円(前年同月比 +116.10%)
倒産件数は、699件となり、前年同月比で1.8%増加し、9ヵ月ぶりに前年同月を上回っています。12月末に船舶運航管理のラムスコーポレーション(株)(東京)がグループの船舶保有会社38社と同時に会社更生手続きの開始決定を受けたことが影響と考えられます。しかし、12月度の倒産件数としては、過去20年間で2014年(686件)に次いで2番目に少なく倒産件数が低水準であることには変わりがないため、12月度で潮目が変わったとは判断がつきにくく、今後の推移に注目する必要があります。
負債総額は3,853億5,300万円と前年同月比で116.1%増加し、2ヵ月連続で前年同月を上回り、2015年度では最大規模となりました。増加した要因としては、(株)MARU(旧:AIJ投資顧問(株)が破産を申請し、負債1,000億円以上の大型倒産が3カ月ぶりに発生したことに加えて、ラムスコーポレーション(株)とグループ会社の負債合計が約1,400億円に膨らんだことが影響したと考えられます。
(株式会社東京商工リサーチ調査による)
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